Journal Club 2016.07

2016.07.11 お知らせ

Amiodarone, Lidocaine, or Placebo in Out-of-Hospital Cardiac Arrest.

Kudenchuk PJ, Brown SP, Daya M, Rea T, Nichol G, Morrison LJ, et al. Amiodarone, Lidocaine, or Placebo in Out-of-Hospital Cardiac Arrest. N Engl J Med [Internet]. 2016 May 5;374(18):1711?22. Available from: http://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1514204\nhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27043165

Background
心室細動と心室頻拍は比較的良く起こる致死的不整脈である。
多くは除細動後に再発する。
アミオダロンは自己心拍再開率をあげ、救急外来での生存率を上げることは知られているが、退院時の予後に関しては不明である。

Hypothesis and Objective
除細動に抵抗性の院外心室細動または脈無しVTに対する、アミオダロンとリドカインの退院時生存への効果をしらべる。

Methods
55の救急サービスによるRCT。

inclusion criteria
18歳以上
非外傷性の院外心停止患者
除細動を行っても止まらない心室細動また心室頻拍
静脈路あり

exclusion criteria
すでにアミオダロンまたはリドカインを投与されている患者は除外。

Study protocol and intervention
3本のシリンジが準備され、150mgのアミオダロン、180mgのリドカインまたは生食が含まる。
現場で除細動に失敗した場合、救急隊によって研究用の薬品が使用される。
まずは2本のシリンジを投与。効果がなければもう一本。
全ての研究用薬剤は病院到着前に投与され、病院到着後は通常の管理を行う。

Primary and secondary endpoint
一次評価項目は退院時の生存率。(アミオダロン vs 生食、リドカインvs 生食、アミオダロン vs リドカイン)
二次評価項目は退院時の脳神経予後(Rankin scaleで3未満がgood。
その他
除細動の回数、入院時の心拍再開の有無など
サブグループ;目撃者ありなし、bystander-CPRの有無、CPAの場所(公共または家)、研究用薬剤投与までの時間、静脈投与または骨髄投与

Results
2012年5月から2015年10月までに7051名が除細動抵抗性のVFまたはVT。
4653名がランダム化、3026名が研究用薬剤投与可能。
薬剤投与までの時間は平均19.3分、除細動は中央値で3回。
Primary endpoint: 退院時生存率 アミオダロン 24.4%、リドカイン 23.7%、生食 21.0%
Secondary outcome: 退院時の神経学的予後 良い アミオダロン 18.8%、リドカイン 17.5%、生食17.5%。(有意差無し)

Conclusion
除細動に抵抗性の院外心室細動または脈無しVTに対するアミオダロンとリドカインの投与は退院時生存や神経学的回復に影響しない。

Strength of the study
3000名以上のRCT。
退院時の予後を評価できている。
Limitation of the study
3本以上の研究薬は投与されないので、普段の臨床とは違う。

General Discussion
一般的に除細動が難しいVF, VTにはアミオダロンやリドカインが投与されるが、退院時までの臨床的予後には影響がないと言う研究。
しかし、これで薬剤投与が必要ないとなるのは危険と考える。
いい加減Negative studyの羅列は止められないものか???