第29回備前痛み治療研究会の参加報告

 備前痛み治療研究会は岡山大学麻酔・蘇生科学講座に所属する関連病院の中で痛み診療・痛み研究に従事している先生方を中心に集まり、痛み診療・痛み研究に関する知見を情報共有する場として年に3回の頻度で開催しています。今回で29回目となり、11月24日(金)に開催致しました。新型コロナの影響でweb開催が続いておりましたが、前回より現地開催も併用してハイブリッド開催となり少しずつ活気が出て参りました。

今回の演題は下記の2題でした。

講演1「岡山大学病院での三叉神経痛治療 -神経ブロック治療を中心に-」
岡山大学病院 麻酔科蘇生科 助教 荒川 恭佑

講演2「最小侵襲椎間板内治療 -コンドリアーゼ注入の診療と実際-」
姫路赤十字病院 麻酔科 部長  石川 慎一 先生

 それぞれ実臨床に則した内容で質疑応答も活発に行われて有意義な時間となりました。研究会後は情報交換会として会食をしながらフランクに意見交換をしてそれぞれの施設・個人での課題を共有致しました。

 ペイン領域は患者様からの需要は多いですが、全国的にも人手不足のため十分な診療体制の供給ができていない状況が続いております。特に中四国領域では顕著であり、岡山大学も厳しい状況にあります。痛みにお困りの患者様への最後の砦としての機能を維持できるように知識と技術を絶やさぬように頑張って参りたいと考えております。これからもどうぞよろしくお願い致します。

文責  助教 荒川 恭佑