「高齢患者における術中 SpO2、ETCO2 と術後低酸素血症との関係」へご協力のお願い

2019年1月1日から2019年12月31日まで
手術後に ICU に入院した高齢患者さんおよびそのご家族の方へ

岡山大学病院

研究責任者

【岡山大学学術研究院医歯薬学域 麻酔・蘇生学分野】
教授
森松 博史

研究分担者

【岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学分野】
大学院生
宋 清青
【岡山大学病院 小児麻酔科】
助教
金澤 伴幸

1.研究概要

  1. 研究の背景および目的

    術後の呼吸器合併症は、周術期の最も深刻な合併症の1つであり、死亡率、入院期間の増加に関連しています。術後低酸素血症は、術後の肺合併症の1つです。低酸素血症は、患者さんの不安定性の重要な指標であり、創傷治癒を損ない、脳機能障害、不整脈、心筋虚血などの他の重篤な合併症を促進します。高齢の患者さんは、呼吸機能の低下により術後低酸素血症のリスクが高くなります。術中換気パラメータのモニタリングは術後肺合併症に関連しており、術中血中酸素飽和度(SpO2)は患者さんの術中換気能を鋭敏に反映している可能性があります。この研究の目的は、高齢患者さんにおける術中SpO2、ETCO2*と術後低酸素血症との関係を調査することです。
    *ETCO2:呼気終末の二酸化炭素分圧。換気(二酸化炭素が排出できているか)の指標。

  2. 研究対象者

    2019年1月1日〜2019年12月31日の間に岡山大学病院において手術後にICUに入院した全身麻酔を受けた高齢患者さん300名を研究対象とします。

  3. 研究期間

    研究機関の長の許可日〜2025年12月31日

  4. 研究方法

    2019年1月1日〜2019年12月31日の間に当院において全身麻酔を受け、手術後にICUに入った75歳以上の患者さんで、術中SpO2、ETCO2と術後低酸素血症の関係を分析を行い、両者に相関があるかを調べ ます。

  5. 使用する情報

    この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

    ・患者基本情報:年齢、性別、身長、体重、BMI、診療科、手術の時間、麻酔の時間、ASA分類および術前スパイロメトリーテスト
    ・術中情報(SpO2、ETCO2、FiO2、Tidal Volume)
    ・術後情報(SpO2、ICU滞在)

  6. 情報の保存、二次利用

    この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学麻酔・蘇生学教室の施錠可能な保管庫で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。

  7. 研究計画書および個人情報の開示

    あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。

    また、この研究における個人情報の開示は行いません。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。

    この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますのでご了解ください。

    この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。

本研究の相談窓口は以下の通りである

責任者
金澤伴幸
所属
岡山大学病院小児麻酔科
職名
助教
平日昼間
電話 086-235-7778
平日夜間
電話 086-235-7778
祝祭日
電話 086-235-7778