手術室

手術室

岡山大学麻酔科蘇生科は、全国一の医局員数を誇る専門医集団です。われわれの従事する職場は、手術室麻酔、集中治療、ペインサービス、救急医療、など多岐にわたります。しかしながら、これらの専門分野への前段階として、共通の職務として、麻酔があると考えています。集中治療やペインサービスにたずさわる医師として麻酔を経験することが必須と考えておりますし、またこれら専門分野に従事することで麻酔の質向上へとつながっていくものと信じています。岡山大学麻酔科蘇生科の礎であり、生涯携わっていくものが手術室の麻酔であります。

2013年に総合診療棟3、4Fに新手術室が完成し、ハイブリッド手術室1室を含む合計20室が稼働を始めました。
手術室は3Fに15室を構えます。整形外科、形成外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、消化管外科、肝胆膵外科、産科婦人科、乳腺内分泌外科、呼吸器外科、眼科、皮膚科、口腔外科、などの一般手術および肝臓・腎臓移植(生体、脳死)、などを施行しています。

また手術室を出ると向かいには13ベッドで運用されるPost-anesthetic care unit(PACU)があり、麻酔科管理の患者さんは全例PACUもしくは集中治療室(ICU)に搬送します。PACUでのバイタルサイン記録は術中麻酔記録と連動しており手術内容や術中の患者の状態が一目で把握できるようになっています。PACUで疼痛や嘔気などの術後の問題点を改善してから帰棟させる、そしてなにより術後出血や気道トラブルなどの重大な問題を早期に発見することで、患者さんの安全に大きく寄与しています。

4F手術室は心臓血管外科、ロボット支援腹腔鏡・胸腔鏡手術(Da Vinci 2台稼働)、脊椎手術、肺移植(生体、脳死)、などの専用手術室が4室、さらにTAVIなどに使用されるハイブリッド手術室が1室準備されています。

心臓外科は小児、成人を合わせて400例以上を施行しています。

写真は小児心臓外科症例の麻酔導入の様子です。

手術室全室にハイエンドバイタルサインモニタ、propofolTCI用シリンジポンプ、ガンマ注入可能なレミフェンタニル用シリンジポンプ、McGrath®喉頭鏡、組み込み筋弛緩モニタ、脳波モニタを備えています。
また、ハイスペック人工呼吸機能搭載全身麻酔器、自動麻酔記録システム、15台以上の神経ブロック・中心静脈穿刺用エコー、TEEプローブ(3D, 小児、新生児用)、録画機能付きビデオ気管支鏡、などが十分に配備されていて、最新の環境で麻酔を研修できます。

同じ棟の1FにはIVRセンターがあり、ここにも全身麻酔器が8台配備されており、脳神経外科の脳動脈瘤コイリング約100件/年、小児循環器科の心臓カテーテル検査やカテーテルインターベンションを約300件、そのほか放射線科によるラジオ波肺腫瘍焼灼、循環器内科カテーテルアブレーション、脳神経外科術中MRIなどを積極的に全身麻酔などで管理しています。
写真は術中MRI症例が今まさにMRI室へ入室するところです。

重症患者は麻酔科管理のICU22床へ搬送します。また小児先天性心疾患専用にCCU8床を備えます。もちろんICUに常駐するのも麻酔科医です。周術期管理センターによる術前からの麻酔科医及び多くの職種による介入と、麻酔科管理のICUにより、ハイリスク症例の周術期をトータルに管理することで予後の改善に貢献しています。