小児心臓手術麻酔・周術期管理コース 集中治療コース
移植(肺・肝臓)麻酔・周術期管理コース   ペインクリニックコース
各コースの詳細は、リンク先をご覧下さい    
     
 以上の専門的領域に興味、意欲、熱意をもつ医師、これから勉強していこうと考えている医師。麻酔科での最低一年間の研修が望ましい。麻酔科研修経験のない方でも、当科にて一年間の研修の後、各コースへ進むことは大歓迎です。
 国立大学法人職員:医員(非常勤)本学規定による給与を支給
週3日は、小児心臓麻酔あるいはCCU(小児心臓術後ユニット)を担当していただきます。週休2日。週1日外勤。週1日一般麻酔業務。当直;月4−5日の当直業務(CCU・ICU、緊急麻酔対応)
詳しくはこちらをご覧ください。
移植が予定されれば、優先的にレシピエント・ドナーの麻酔を担当していただきます。術後は、当科管理のICUで治療が行われますので、急性期はICUの治療に加わり、一貫した周術期管理を経験していただきます。当直;月4−5日の当直業務(CCU・ICU、緊急麻酔対応)
詳しくはこちらをご覧ください。
週3日は、ICUでの日直勤務を担当していただきます。週休2日。週1日外勤。週1日一般麻酔業務当直;月4−5日の当直業務(CCU・ICU、緊急麻酔対応)
詳しくはこちらをご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。

この分野にやる気のある医師を常時募集しています。

 岡山大学病院では小児心臓手術件数は年間平均300件(343例(2006年度))を数えており、その中でも新生児例(50例)および複雑心奇形例が多くを占め、他の病院では稀にしか見ることができない症例(左心低形成症候群など)への治療を数多く行っています。

 そのため麻酔科も「小児心臓手術麻酔・周術期管理」チームを発足しいまや15年以上の月日が経ち、心臓血管外科医・小児科医と共に日々診療業務にあたっています。

当院の特徴的周術期管理として

術中管理:早期抜管、大量血管拡張療法を目標とした麻酔管理および経食道心エコーを用いた心機能の評価。
術後管理:CCU(小児心臓手術専用ユニット、満床8床、474例(2006年度))に入室後の周術期管理。血管作動薬、血管拡張薬の投与・窒素を用いた低酸素療法・一酸化窒素を用いた肺血管拡張療法などの集中治療。
また複雑心奇形例が多いため手術室外での心臓カテーテル検査に対する全身麻酔施行頻度も年々増加しており、我々は検査中の呼吸・循環管理も一手に担っています。
この分野には、小児の生理学的特徴に加え、先天性心疾患ならではの病態生理(チアノーゼの有無・体血流と肺血流のバランスなど)の理解が必要とされます。その「複雑さ」からやや敬遠される傾向もある反面、「呼吸」と「循環」が密接した関係にあることを再認識し、そのドラマチックな変化を目の当たりにする興味深い分野であることは間違いありません。またここでの経験は成人を対象とした麻酔管理・集中治療領域にも必ず応用できると信じています。

小児心臓手術麻酔を通して、臨床技術の向上を図ると共にこの分野の総論から各論まで一通りを学習し、当院でしか味わえない貴重な研修をしてみませんか?


移植の周術期管理を学びたい、やる気のある医師を常時募集しています。

 岡山大学では平成8年より、生体肝移植が行われており、現在159症例をかぞえます。また日本で有数の肺移植施設でもあり本邦での約60%の肺移植症例が岡山大学で移植を受けています。当コースではその両方の周術期管理を研修することが可能です。

● 肺移植

 岡山大学では平成10年に本邦初の生体肺移植が施行されました。以降8年の間に43例の(日本での生体肺移植症例の約75%)が施行され、脳死移植も9例(日本での脳死肺移植の30%)を数えています(2006年度末)。近年その症例数はさらに増加しており、平成18年度の肺移植件数は8例で、さらに増加する傾向にあります。肺移植患者はたとえ予定手術であっても非常に重篤な状態で、麻酔導入・人工呼吸だけでも生命に危険が及ぶ可能性もあります。我々は、綿密に麻酔計画のもと、胸部外科医・心臓外科医と供に、人工心肺管理を含めた術中管理を行っています。移植後患者様は当麻酔科が管理しているICUへ入室します。そこでは、外科医師との良好な信頼関係のもと、麻酔科医が主導的に術後管理を行っています。平成18年度の肺移植術後患者ののべICU滞在日数は184日で、その間、人工呼吸器からの離脱、急性拒絶反応に対する処置、感染の治療、経管・経口からの栄養管理などの全身管理総てに麻酔科医が関わっています。当院で肺移植を受けられた患者のICU生存率は92.1%、長期生存率でも86.2%と、非常に優秀な成績をおさめています。術前に状態の悪かった患者様が、退院時に移植外科医だけでなくICUのスタッフにも同様に感謝の意を述べられることも多く、そのことからも麻酔科医の関与の大きさがうかがわれます。

● 肝移植

 岡山大学では平成8年より、生体肝移植が行われており、現在159症例を数えます(2006年度末)。中四国では一番の症例数となっており、麻酔科医はその術前、術中、術後の管理に深く関わっています。劇症肝炎などで、他の施設から肝移植目的で搬送される場合にはまず当麻酔科医が管理しているICUで、術前の管理を行います。術中は、ドナー、レシピエントともに麻酔科医が、麻酔管理を行います。肝移植の麻酔管理は、出血量も多く、術前の肝機能、病態によって、また手術の進行と共に、刻々と状況の変化への対応が求められる、麻酔科医にとっては非常に挑戦しがいのある分野であると言えます。一見困難そうではあるが、しかし誰にでもシンプルに麻酔管理が行えるように、我々は現在までの症例で培われてきた経験と、最新の研究から、より良いマニュアルの作成を行ってきました。そして術中の出血に対する対処、四肢の補温に対する処置など、患者様にとって良い管理ができるように常に改善しています。最近では、意識レベルの確認、人工呼吸による悪影響を避ける目的で、早期の覚醒・気管内チューブ抜去を目指しており、10症例で手術室での抜管に成功し、良好な結果を得ています。ICUに入室してからの術後管理も、移植外科医との連携の元、積極的に行っています。日々の検査値の変動のチェック、水分バランスの管理、薬剤投与の指示など、ICU入室中の管理において麻酔科医の役割は非常に多くの部分を占めています。当院における生体肝移植の成績は、累積生存率で85%と全国でも非常に高い数字を誇っており、これは外科医の技術はもちろんのこと、周術期における移植チームの総合力の成果であると、我々は考えています。

  このように移植医療における麻酔科医としての研修を行うには当院は非常に恵まれた環境にあるといえます。

現時点で末期の状態における唯一の根治的治療法といってよい肺移植、肝移植の周術期の管理について、本気で勉強したい若い医師の方々、岡山大学移植specialist養成コースではやる気のあるあなたを待っています。


集中治療分野にやる気のある医師を常時募集しています。

 近年の医療の進歩に伴い,集中治療管理が必要となる患者さんは増加を続けています。しかし,わが国では残念ながら集中治療専門医の数はまだまだ十分とは言えません。
 多くの欧米型ICUは、全病床数の10%程度を占め、集中治療専門医によって運営されています。日本においても、急性期管理の重要性は十分に認識されながら、ICUのベッド数は多くの病院で全ベッド数の約1〜2%であることが多く、集中治療専従医も少ないのが現実です。
 麻酔を施行してICUに収容したら、各科管理におまかせで手を出せない。麻酔業務に忙しくICUで仕事する時間がない。呼吸管理だけ、透析の管理だけを任されてもやりがいを感じられない。集中治療に興味・魅力を感じながら、このように思っている方はおられませんか?
 岡山大学病院麻酔科蘇生科は、古くより麻酔から周術期管理までを合言葉に、集中治療の治療においても院内の主力として働いています。当院のICUでは,ICU内に常駐する集中治療専門医が中心となって各診療科との垣根を超えた連携を行い、治療を進めています。集中治療部に入室した患者さんの治療方針は各科主治医との合議のもとに決定し,集中治療部専任の医師が担当します.その上で,呼吸管理はもちろん,血液浄化を含めた循環管理や代謝・栄養管理,感染管理など,集中治療部入室中に必要となるすべての処置を集中治療部医師が責任をもって遂行し、必要とあれば各科の専門医の応援を仰ぎます。

 当科および当集中治療部は、病院内の最後の砦でもあり、そのdecision-makingは集中治療部医師にゆだねられています。また、2008年度には新たに18床のICUが新設される予定となっており、その管理においても大きな期待が寄せられています。この新ICUを含めると当院集中治療部は、総計28床の大型ICUとなり、欧米のICUにも引けを取りません。

・麻酔科研修の枠を広げてみたい方。
・集中治療に興味のある方。
日本最大規模のICUを支える専門集団の一員として、研修してみませんか?


ペインクリニック分野にやる気のある医師を常時募集しています。

 岡山大学では平成14年より、ペインセンターを立ち上げました。ペインセンターは、ペインクリニック、ペインサービス、ペインリサーチの3部門からなり、痛みの総合的治療を目指し臨床および研究を行っています。

● ペインクリニック

 月曜日、水曜日、金曜日に外来を行い、火曜日、木曜日は透視下ブロックを行っています。対象疾患は多岐に渡りますが、特に整形外科との連携は良好で、脊椎疾患の症例が多いのが特徴です。その他、腫瘍センターとの連携により、癌性疼痛の症例も増えています。透視下神経ブロックは神経根ブロック、交感神経ブロック、ガッセル神経節ブロック等のほかエピドラスコピー、IVR-CTによるブロック、硬膜外自家血パッチ、刺激電極挿入など、一通りの神経ブロックを研修することが出来ます。平成18年は約360件の透視下ブロックを行いました。我々は現在7床の入院ベッドを持ち、これらのブロックを行っています。

● ペインサービス

 我々は病棟での疼痛管理にも外来と同等の力を注ぎ、「痛みのない病院」を目指しています。ペインセンターでは、他科より疼痛管理を依頼された患者様を原則として毎日回診し、疼痛管理を行っています。また最近岡山大学病院では緩和ケアチームを外科、精神科、麻酔科、看護師、薬剤師などで結成し、回診を始めました。この緩和ケアチームは麻酔科が中心として活動するように依頼されていますが、マンパワー不足のため現時点ではチームの一員としての活動にとどまっています。さらに、急性痛ペインサービスの一つとして無痛分娩の疼痛管理を行っています。

● ペインリサーチ

 神経ブロックを中心として独自の発展を遂げた日本のペインクリニックは大きく評価されます。しかし、これからは神経ブロックがどのような機序で痛みに効果があるのか、あるいは、実際にどのくらい効いているのかなど、「痛みを科学する」必要があると考えています。またペインリサーチでは日頃のペインクリニック診療で、疑問に思うことや調べてみたいことなどを基礎研究と結びつけて解決していくことが出来ます。もちろん臨床研究をすることも可能です。さらに神経ブロックに固執しない新しい治療法の研究も必要であると考えています。このような「科学」を進めて行くには岡山大学病院は最適な環境であると自負しています。現在岡山大学ペインセンターでは基礎ではラットを用いた神経因性疼痛の研究、臨床では脳脊髄液減少症の研究、エピドラスコピーの効果についての研究などを行っています。

我々はこれら3つの部門が密接に関係して理想的な疼痛管理ができると考えています。

ペインクリニックをしてみたい、神経ブロックの技術を学びたい、緩和ケアをしてみたい、痛みに関する研究を中心にしたい、など様々な希望に添った研修が可能です。また、あなたの参加により、さらに岡山大学ペインセンターを充実させることができます。やる気のあるあなたを待っています。

(C) 2007 Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry, and Pharmaceutical Sciences
Department of Anesthesiology and Resuscitology