卒後臨床研修 学生さん及び卒後臨床研修を終えた先生方へ
  [研修制度]
 
  医師にとって不可欠な技能とは?と問うたとき、あなたはなんと答えるでしょうか?自分の目の前で患者さんが急変したとき、あなたになにができますか?
厚生省をはじめ全国の医学教育機関では医師として不可欠な技能をまず身につけさせるべく、平成16年度よりローテーション方式の卒後研修制度となります。研修医の先生方が、臨床研修に専念し,プライマリィ・ケアへの理解を深め,患者を全人的に診る基本的な診療能力を身につけるようにすることが卒後研修の目的とされています。
気道確保、気管内挿管、静脈路確保、心肺蘇生法など、どの科の医師になるにしても必要な技術を身に付けるために、麻酔科において集中的に研修を行うことが必要なのです。救急現場で必要なプライマリィ・ケアの技術を,手術室内において、麻酔科指導医の指導管理のもと,つまり患者の安全が十分確保できる症例で確実に研修できる唯一の科が麻酔科です。
ではどのくらい研修したら身につくのでしょうか?残念ながら数ヶ月の研修では満足な効果をあげることは難しいといわざるを得ません。むしろ不確実な技術と自信(過信)は患者さんの治療の上で大きなマイナスとなる可能性をはらんでいます。岡山大学麻酔科蘇生学科では、質の高い麻酔、医療を提供できるような麻酔、全身管理の基本を効率よく習得するため、最低限1年間の研修が不可欠と考えています。
どのくらい研修したら十分なのか?その答えはあなたが実際にわれわれのもとで研修することで得られるでしょう。
 
  [年度別入局研修医数]
 
  このグラフに示しますように岡山大学麻酔科蘇生科には、他大学に類を見ない多くの研修医の先生がこれまで入局し、研修してきました。これは、先程述べた卒後臨床研修の目的を先取りした研修を長年にわたって行ってきており、以前からその重要性に気づいていた研修医の先生方が当科での研修を選んでこられたからです。このグラフで赤棒は2年以上の研修の後転科された先生の数を示していますが、多くの先生方が研修後、転科して活躍しています。臨床科ばかりでなく基礎教室へも転出していきます。転科にあたってはまったく制限はありません。これはわれわれの研修システムが高く評価されている証拠だと自信を持っています。さらに最近は研修後も麻酔科を続ける先生方が増えています。実際に仕事をしてみて、その重要性とやりがいを感じてくれているのだと思っています。
 
 
 
  [モーニングカンファレンス]
 
  毎朝7:40から20分間、当日の症例提示およびICU、病棟の申し送りの前に、研修医の教育のためにモーニングカンファレンスを行っています。研修医が理解できるように理論、要点を要領よく伝えるようなプレゼンテーションをモットーにコンピュータによる発表を基本としています。これはまた発表者のプレゼンテーション訓練の場でもあります。以下に平成14年度のタイトル一覧を示します。
 
 
 
 
 
麻酔
ペインクリニック
ICU管理
  全身麻酔概論
麻酔器・麻酔回路
吸入麻酔薬総論・各論
静脈麻酔薬総論・各論
麻薬総論・各論
脊椎麻酔(理論・合併症)
硬膜外麻酔(理論・合併症)
局所麻酔薬総論・各論
神経/筋遮断薬
術前訪問(意義・前投薬・絶食など)
術前評価(循環器系・呼吸器系)
術前投与薬
体液・電解質
周術期の輸液管理
酸塩基平衡
動脈血ガス分析
輸血の理論・合併症
人工呼吸法
回復室管理
術後合併症
術中体温管理
麻酔中の有害反射
術後疼痛管理
抗不整脈薬総論・各論
カテコラミン
血管拡張薬
Ca拮抗薬
周術期の抗生物質の使用
TEEの基礎・応用
麻酔と体位
妊娠と麻酔
帝王切開の麻酔
産科婦人科麻酔
無痛分娩
小児の解剖・生理
小児心臓麻酔入門
小児外科の麻酔
小児の鎮静・鎮痛法
心臓の解剖・生理
循環の生理
肺の解剖・生理
呼吸の生理
肝臓の解剖・生理
肝疾患患者の麻酔
腎臓の解剖・生理
腎疾患患者の麻酔
虚血性心疾患患者の麻酔
高血圧患者の麻酔
糖尿病患者の麻酔
人工心肺
CABGの麻酔
AAAの麻酔
TAAの麻酔
弁疾患の麻酔
心カテーテル検査の麻酔
チアノーゼ性心疾患
非チアノーゼ性心疾患
BT shunt、PA bandingの麻酔
ファロー四徴症
PDA、PDA依存性疾患
TGA
ペースメーカ、ICDの麻酔
腎移植の麻酔
高齢者の麻酔
肥満患者の麻酔
喘息患者の麻酔
脳外科の麻酔総論・各論
肺切除術の麻酔
One lung ventilation
食道手術の麻酔
Volume Reduction Surgeryの麻酔
肺移植の麻酔
肝移植の麻酔
心臓移植の麻酔
臓器摘出術の麻酔
  疼痛の解剖・生理
急性痛の概念と治療
慢性痛の概念と治療
ニューロパシックペイン
疼痛の評価
帯状疱疹とPHN
三叉神経痛と治療
癌性疼痛と治療
星状神経節ブロック
各種交感神経ブロック
永久ブロック
ペインの薬物療法
  ショック総論
出血性ショック
CPR入門
G2000
脳蘇生
脳低体温療法
ICUにおける栄養管理
集中治療と消化管
高カロリー輸液
頭部外傷、脳圧亢進患者の管理
心不全の管理
狭心症、心筋梗塞の診断と管理
肺高血圧症(PPHなど)
PH crisis
ECMO,VADの管理
IABP
急性腎不全の診断と治療
血液浄化法
SIRSとサイトカイン
DICの診断と治療
喘息のICU管理
ARDSの管理
肺水腫の診断と治療
肺梗塞の診断と治療
急性肝不全の診断と治療
食道手術後の管理
CABGの周術期管理
弁疾患、大血管手術の術後管理
肝移植の周術期管理
肺移植の周術期管理
心臓移植の周術期管理
重症感染症の治療
真菌感染症の診断と治療
敗血症
急性膵炎
多発外傷の管理
重症熱傷
薬物中毒(医薬品)
薬物中毒(その他)
パラコート中毒
他の農薬中毒
ガス中毒
経管栄養
O157とHUS         
ガス壊疽、重症皮膚感染
溺水
脳死
骨髄移植、造血細胞移植
高気圧酸素療法の理論と適応
 
(C) 2007 Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry, and Pharmaceutical Sciences
Department of Anesthesiology and Resuscitology