岡山大学病院の高気圧酸素治療装置は、だ円筒形の2室構造で、定員は14名です。 装置の性能は、加圧6気圧(水深50m相当)、減圧1/4気圧(上空10000m相当)です。圧力、温度、湿度、換気量などは、コンピュータで自動制御され、快適な環境を提供しています。 床面積約6坪の治療室には、トイレ、液晶テレビ2台、自動ドア、昇降床があり、カラーモニタ7台、インターホン3系統など室内外情報通信システムも完備しています。治療室内で人工呼吸、点滴注射、精密持続注射などもできます。 治療の対象は、一酸化炭素中毒、四肢壊疽、網膜血管閉塞症、減圧症(潜函病)、腸閉塞、突発性難聴、骨髄炎、ガス壊疽、脳梗塞後麻痺など、組織が酸素不足になっている病気です。 空気加圧で純酸素を吸入するので、治療の安全性は確保されていますが、カイロ、ライター、新聞、週刊誌などの持ち込みはできません。 通常の診療以外の分野では、減圧機能を使って、8000m級登山隊の高所馴化訓練、ガン患者の「生きがい富士登山」支援(低圧下での検診)も行なっています。さらに、医学部学生の臨床実習・体験加圧のみならず、臨床工学技士の資格取得の必修科目として他学からの受託実習、圧気工法技術者の検診、海難・潜水事故時の海上保安庁・建設会社との連携など、社会的にも寄与しています。
救急医療に対応するため、治療を24時間体制で年中受け付けています。(086)235-7733