集中治療 specialist養成コース

本邦の集中治療の将来を担う医師を育成します。

近年の医療の進歩に伴い,集中治療管理が必要となる患者さんは増加を続けています。日本においても、急性期管理の重要性は十分に認識されながら、ICUのベッド数は多くの病院で全ベッド数の約1~2%であることが多く、集中治療専従医も少ないのが現実です。

集中治療は、奥行きの深い魅力的な分野です。しかし、集中治療に興味を持ちながら、”麻酔を施行してICUに患者を収容したら、各科管理におまかせで手を出せない”、”麻酔業務に忙しくICUで仕事する時間がない"、"呼吸管理だけ、透析の管理だけを任されてもやりがいを感じられない"このような悩みを抱えている先生はいませんか?

岡山大学病院麻酔科蘇生科は、麻酔から周術期管理までを合言葉に、集中治療の治療においても院内の主力として働いています。当院のICUでは、ICU内に常駐する集中治療専門医が中心となって各診療科との垣根を超えた連携を行い、治療を進めています。集中治療部に入室した患者さんの治療方針は各科主治医との合議のもとに決定し、集中治療部専任の医師が担当します。その上で、呼吸管理はもちろん、血液浄化を含めた循環管理や代謝・栄養管理、感染管理など、集中治療部入室中に必要となるすべての処置を集中治療部医師が責任をもって遂行し、必要とあれば各科の専門医の応援を仰ぎます。

当科および当集中治療部は、病院内の最後の砦でもあり、そのdecision-makingは集中治療部医師にゆだねられています。現在, 成人ICUを22床, 小児ICUを8床を集中治療医師が管理しており, 総計30床の大型ICUとして、欧米のICUにも引けを取りません。

集中治療Specialist養成コースでは、岡山大学ICUでの集中治療での業務を中心に、 周術期管理・集中治療管理を学ぶ、専門的な研修コースです。岡山大学は、将来の集中治療医師となるあなたを待っています。

集中治療Specialist養成コースの先生の感想

守屋 佳恵先生

手術室での麻酔業務を中心に働いているうちに、麻酔科管理のICUをacademicな環境で勉強したいと思うようになりました。ホームページで集中治療specialist養成コースをみつけて見学したのが2009年の夏、ちょうど直島セミナーの時でした。迷いましたが、直感を信じて飛びこみました。大学病院の集中治療部で週3日、月に4回の夜勤をするようになりもうすぐ1年になります。移植をはじめいろいろな症例の術後管理に携わることができ大変満足しています。
特に上級医のassessmentやdecision-makingは勉強になります。個人的なことになりますが、縁もゆかりもないところからきた私に思いやりをもって接してくださり、慣れない仕事でも前向きに取り組む気持ちが持てるようになれました。症例は豊富、人材も豊富!集中治療や周術期管理に興味がある先生にはよい環境だと思います。
微力ながらこのコースの先輩としてお役に立てればと思っています。

今川 憲太郎先生

卒後臨床研修期間を除くと3年間手術麻酔を中心に携わってきました。その後、 術後の管理や全身管理を経験したいと思い、麻酔科が集中治療を行っている岡山大学で2010年4月より研修させていただくこととなりました。術後管理はもちろん、内科的な疾患の患者も集中治療室に入室することもたびたびあり、その治療を経験しています。
毎朝、前日までの患者の状態・治療の申し送りがあり、そこで問題点や今後の治療方針を話し合います。ICUの勤務は2人以上で勤務しており、勤務中に治療で困ったことを指導していただきながら治療を行っています。また、勤務終了後にカンファレンスを毎日行って、治療方針を話し合います。1日に2回以上話し合うため、指導医の先生方かどのように考えているかわかるため非常に充実した研修をおくっています。僕は麻酔もしたかったので週に1回は麻酔をかけ大学病院でしか経験できない移植麻酔なども経験しています。
臨床のみではなく勉強会も指導医の先生がしていただき最近の臨床研究を勉強したり、論文を読む機会が以前よりとても増えました。また、学会発表や統計・データ処理など臨床以外のことも経験し岡山大学で研修する前に予想していた以上に内容の濃い日々をすごしています。