小児心臓手術麻酔・周術期管理 specialist養成コース

この分野にやる気のある医師を常時募集しています。

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岡山大学病院では小児心臓手術件数は年間平均300件(343例(2006年度))を数えており、その中でも新生児例(50例)および複雑心奇形例が多くを占め、他の病院では稀にしか見ることができない症例(左心低形成症候群など)への治療を数多く行っています。

そのため麻酔科も「小児心臓手術麻酔・周術期管理」チームを発足しいまや15年以上の月日が経ち、心臓血管外科医・小児科医と共に日々診療業務にあたっています。

当院の特徴的周術期管理として

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術中管理:早期抜管、大量血管拡張療法を目標とした麻酔管理および経食道心エコーを用いた心機能の評価。
術後管理:CCU(小児心臓手術専用ユニット、満床8床、474例(2006年度))に入室後の周術期管理。血管作動薬、血管拡張薬の投与・窒素を用いた低酸素療法・一酸化窒素を用いた肺血管拡張療法などの集中治療。

また複雑心奇形例が多いため手術室外での心臓カテーテル検査に対する全身麻酔施行頻度も年々増加しており、我々は検査中の呼吸・循環管理も一手に担っています。

この分野には、小児の生理学的特徴に加え、先天性心疾患ならではの病態生理(チアノーゼの有無・体血流と肺血流のバランスなど)の理解が必要とされます。その「複雑さ」からやや敬遠される傾向もある反面、「呼吸」と「循環」が密接した関係にあることを再認識し、そのドラマチックな変化を目の当たりにする興味深い分野であることは間違いありません。またここでの経験は成人を対象とした麻酔管理・集中治療領域にも必ず応用できると信じています。

小児心臓手術麻酔を通して、臨床技術の向上を図ると共にこの分野の総論から各論まで一通りを学習し、当院でしか味わえない貴重な研修をしてみませんか?