OUAR DIARY

備前痛み治療研究会は岡山大学麻酔・蘇生科学講座に所属する関連病院の中で痛み診療・痛み研究に従事している先生方を中心に集まり、痛み診療・痛み研究に関する知見を情報共有する場として年に2-3回の頻度で開催されています。今回で25回目となります。昨今のコロナ情勢を踏まえて、2021年12月3日(金)にweb開催され、4名の先生方にご講演をいただきました。

講演1「Mirror image painのメカニズム」
       岡山労災病院 麻酔科 中塚洸輔先生

講演2「超音波ガイド下脊柱起立筋面ブロックとmid-point transverse
process to pleural (MTP)ブロックの局所麻酔薬の広がりの比較」
       呉共済病院 麻酔科 松岡勇人先生

講演3「オピオイド受容体におけるBiased agonism:脱感作メカニズムの解析」
       国立がん研究センター中央病院 麻酔科 溝渕有助先生

講演4「眼窩先端症候群の1例」
       岡山赤十字病院 麻酔科 小林浩之先生

詳細を述べると長くなりますので、簡単にご紹介致します。「講演1」ではMirror image painという神経障害性痛の健側に生じる痛みのメカニズムについて動物実験で解明できた知見を、「講演2」では脊柱起立筋面ブロックとMTPブロックの局所麻酔薬の広がりについての呼吸器外科症例で造影剤を用いて得られた知見を、「講演3」ではオピオイド耐性のメカニズムの解明とケタミンによるオピオイド再感作の可能性についてin vitro研究で得られた知見を、「講演4」では顔面痛で発症し急激な経過を辿った眼窩先端症候群の症例について、それぞれ分かりやすい講演と熱い質疑応答となりました。私としても日常臨床に繋がる大変興味深い内容で非常に勉強となりました。

痛みに関してはまだまだ未知なことが多く今後の発展が期待されている分野です。岡山大学では臨床と研究の両面からアプローチし、少しでも患者様の痛み緩和に繋がるように発展できればと日々精進しております。皆様方の温かいご支援ご協力のほどどうぞよろしくお願い致します。

文責 助教 荒川 恭佑