OUAR DIARY

形成外科ミャンマーミッションに同行しました。

2016年7月3日から10日の一週間、形成外科のミャンマーミッションに同行させていただきました。メンバーは形成外科の医師6名(岡山大学、九州大学)、麻酔科医2名(松岡先生、小坂)、手術室看護師1名、医学部学生3名の計12名の大所帯でした。関西国際空港からハノイ経由でヤンゴンに到着し、ヤンゴン総合病院で頭頸部腫瘍の再建手術と小児の小耳症、口唇口蓋裂手術の麻酔を行いました。

初日の午前中は一週間の症例のセレクションが行われました。現地の形成外科医が各症例のプレゼンテーションを行い、手術方法についてのディスカッションが手際良く行われていきます。手術が決定した症例については麻酔科医のチェックも必要で、現地の形成外科医に翻訳してもらいながら全身状態の確認を行いました。基本的には血液検査、胸部レントゲン、心電図のチェックと既往歴、アレルギー歴の問診だけなのですが言葉が違うだけでとても緊張しました。

その後、病室と手術室を見て回りました。衛生環境的には日本からは考えられないことも多々ありましたが『郷に入れば郷に従え』の精神で受け入れました。

午後からは早速手術が行われました。麻酔器もモニターも薬品もヤンゴン総合病院ではまずまず揃っていて麻酔導入は意外とスムーズでしたが、問題は抜管でした。患者さんはミャンマー語しかわからないので現地の麻酔科医と手術室スタッフに協力してもらいながら、ノビラ(起きてください)、ザハ(口を開けてください)、メシフォイ(目を開けてください)の3フレーズを駆使しながらなんとか安全に麻酔を終えることができました。

中には術後ICU入室症例もあったのですがとてもスリリングな経験でした。なぜならICUは手術が行われていた建物と別棟で道路を挟んでおり救急車で搬送せねばならず、しかも手術室は2階でしたが建物にはエレベーターが無かったので患者さんをストレッチャーに乗せて担いで階段を降りなければなかったからです。幸いトラブルなく搬送することができましたが、貴重な経験でした。

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ミッションの合間には少し観光もでき、仕事前の早朝にヤンゴン市内にあるシェンダゴンパゴダを訪れました。大理石の上を裸足で参拝するのですが雨上がりだったので滑らないか心配しながらもきらびやかな仏塔に酔いしれました。また車で4時間ほどのチャイティーヨ観光では山の上からお釈迦様の力で落ちそうで落ちないゴールデンロックも見ることができました。雨期で大雨には見舞われましたがこれも滅多にできないいい経験だったと思います。

写真02

また仕事終わりには毎晩ミャンマー、中華、タイ、インド料理を堪能しました。脂っこい食事が多くミッション終了が近づくにつれメンバーのお腹の具合が心配されましたが、個人的にはどれもとても美味しかったし、とにかく仕事終わりのミャンマービールは最高でした!

1週間という長い期間で同僚の先生方にはご迷惑をおかけしましたが、とても良い経験となりました。現地で色々とご指導いただいた松岡先生を始め、このような機会を与え、快く送り出してくださった先生方に心から御礼申し上げます。

文責 小坂順子