OUAR DIARY

日本麻酔科学会第63回学術集会参加して

私は5月26日から28日に福岡県福岡市博多にて開催されました日本麻酔科学会第63回学術集会に参加させて頂きました。当院からは森松教授を始め、多数の先生の講演や発表があり、私も1日目のシンポジウムでの発表があり参加させて頂きました。またレジデントの先生も比較的多く参加できていました。博多は第3次産業が盛んで、学会のみならず、学会後の食事等も楽しみでした。

今回の学会のテーマがHarmony, Safety, and Responsibilityと麻酔科医に必要な調和と安全と責任を重視し、プログラムの内容も臨床で重要な点に的が絞られており、参加して学ぶことの多い学会であったと思います。

私は1日目朝からの発表だったので前日入りさせて頂きました。実はシンポジウムでご一緒になる先生方がご高名な先生方ばかりであったこともあり、期待に胸膨らみつつ、発表内容の最終確認をして、翌日の朝を迎えました。私の発表内容は『患者安全からみた最新医療機器の有効性と可能性 』のセッションで、患者安全の面から呼吸や循環、そして麻酔深度のモニタリングについてそれぞれがどのようなツールを用いて、患者安全にどのように寄与するかといった内容のシンポジウムでした。動的循環モニタリングやBIS、麻酔器の分野の有名な先生方が発表される中、私は非挿管患者の呼気CO2モニタリングに関して、論文等で示された臨床での有用性と当院でのデータを提示しました。麻酔科学会のシンポジウムということで、緊張もありましたが、座長に同門の佐藤先生がいて下さり、落ち着いてプレゼンできたと思います。議論も盛り上がりましたし、私自身非常に勉強になりました。この発表の機会を頂きまして、感謝しております。

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また1日目のランチョンセミナーは私自身の研究テーマでもあります術中呼吸管理についての論文をNEJMに発表されたFutier先生の講演を聞きました。術中換気に関して歴史から最近の知見、そしてご自身の研究にも触れられており、私の今後の研究に参考になるものでした。Futier先生には学会後に岡山で講演して頂きましたが、その中でお話できたことは私にとって貴重な経験です。海外の先生のランチョンセミナーは聞く機会があまりありませんでしたが、今回参加してみて、若手の先生は一度行ってみることをお勧め致します。

また前述したとおり、岡山大学麻酔科からは多くの先生が講演・発表されていましたが、私は自分が肺移植麻酔・ICU管理に携わっていることもあり、肺移植のセッションを聴講しました。当院から清水先生がコメンテーターで参加されており、症例を交えつつ、経験値の共有しつつ、施設間での差を改めて実感しました。なかなか麻酔科学会で肺移植をクローズアップするのは今までにない試みであり、今後の自分たちの課題を認識することもできたいい経験となりました。

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若手の中では黒江先生が今回、優秀演題候補として発表していました。学会前より、森松先生からご指導頂き、最初の段階と比べると格段の成長を見せた発表だったので正直感動しました。質疑応答も立派にこなしていました。惜しくも最優秀演題選出には至りませんでしたが、一緒に目標を意識して発表に打ち込んだ過程こそが意味あるものと思います。今後も機会があればぜひ目指すつもりで精進していきます。

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また学会会期中の懇親会を今回は岡山大学同門の病院の先生方にお声がけをして総数50人以上の参加人数で開くことができました。普段ゆっくりお話できない方とも顔を合わせて話することができ、みなさんとっても楽しく会食できました。参加頂きました先生方、ありがとうございます。またぜひ来年もお会いできればと思います。

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このたび学会発表につきまして何度もご指導頂きました森松教授、そして学会の間休みを頂き、参加させて頂きました医局員の先生方ありがとうございました。とても稀有な経験を積ませて頂きました。日常の臨床および教育・研究に活かすことができるように精進していきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。

文責 岡原