OUAR DIARY

第2回世界ERAS Congressに参加して

 米国ワシントンDCで5/9-12に学会が開かれました。参加者は麻酔科医だけではなく、外科医や看護師さんも参加され盛大な会でした。会場は一つのフロアのみを使用して参加人数は総勢500名を超えていたようです。イギリスやドイツなどヨーロッパからの参加者が多かったです。滞在時間は40時間程度でまさに弾丸ツアーでしたが、今回改めて学んだともいくつかありました。

①米国では最近麻酔科医を中心にPerioperative Surgical Home (PSH)という組織ができていますが、ERASは外科医や看護師など他職種で構成されていること

②ERASにおける重要なポイントとして術中の輸液管理及び疼痛管理が挙っており、Goal Directed Therapyに関する議論はとても白熱していました。特にボルベンに関する議論や、輸液に生食使用は注意及び乏尿に対する考え方など(Dr. John Kellum),まだまだエビデンスは確立されていません。

③病院滞在日数が岡山大学では圧倒的に長く、欧米と比較が困難であることが改めて浮き彫りになりました。

④Procedure specific Pain Managementや伴うPONVやイレウスのマネージメントなどパネルdiscussionを聞かせていただき良い復習ができました。

 森松教授は大変お疲れの中も、TJ.Gan先生と今後のリサーチに関して熱いDebateをなされておられ、50周年記念が無事に終了された疲労感を感じさせず、精力的に動かれておられました。

 肝胆膵外科の高木先生や他大学の外科の先生など日本からも参加されておられ、今後日本でもさらにERASに関する取り組みは当たり前のようになっていくのでしょうか? 皆様には多大なるご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。引き続き御指導をよろしくお願いいたします。

写真01 会場でのトラブルが2回もありました。1回目は突然火災の警報が鳴り響き、公演が中止になり全員会場を出るハプニングがありました。2回目は講演の途中にスライドの電源が切れ約15分中断されました。

写真02 ワシントンNational Museum:レオナルド・ダ・ヴィンチの絵が保存されている美術館。無料で入れるのが何よりの利点です。

写真03 肝胆膵外科高木先生家族と食事会。岡原先生・日笠先生と同級生で今後の岡山を背負われる楽しみな若手で、充実した日々を送られたようです。

文責 松崎