OUAR DIARY

PGAに参加して

 私は医師六年目になりますが、今年度岡山大学麻酔科に入局させていただき、医局員一年目になります。当医局には入局一年目の新入局員に与えられるEarly Exposure Programという制度があります。これは若い時期に大規模な国際学会に参加することができるというもので、特に海外学会発表の経験のない者にとってはよい刺激になります。
 私もこの制度によりPGA(Post Graduate Assembly)という学会へ参加させていただきました。PGAはThe New York State Society of Anesthesiologistが毎年12月にNew Yorkで開催する麻酔学会で、一般演題よりもエキスパートによるレクチャーやワークショップがメインで「現在の麻酔スタンダード」を知るには非常に適しています。

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 私は英語力の問題もありワークショップへは参加しませんでしたが、sedationに関するレクチャーを聴講しました。ここでは、現在は臨床で接することのないPCS(patient control sedation)について学びました。PCSとはプロポフォールやミダゾラム等を使用し、PCA(patient control analgesia)と同様に持続投与量やボーラス量とそのタイミング等を設定し、患者さん自ら至適鎮静を得ようというものです。まだ研究段階の様ですが、呼吸数や心拍数、血圧等を指標にautomaticにsedationを管理出来得る機械も開発されているらしく、集中治療にも携わる身として今後もPCSに注目していこうと思いました。

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 海外学会のもう1つの楽しみとして、やはり時間が許すものならば是非観光もしたいものです。学会会場がTimes Squareのすぐ傍のホテルであったこと、また教授の御厚意もあり、ディズニーの看板ミュージカルである「The Lion King」を観賞できました。英語はやはり理解困難でしたが、世界の第一線の迫力あるミュージカルを目の前で観ることが出来たのも一生忘れられない思い出となりました。他にもNBAの観戦など、画面を通してしか見たことのない興奮を肌で感じることができました。日本人とは少し異なる反応や笑いのツボも感じましたし、自分が留学する折には様々な違いを理解し、ある程度は溶け込んでいく必要性があることを実感しました。
 学会に出席している間はもちろん、学会会場の外で過ごす時間も含めすべてが勉強であったと思います。この様な機会を与えていただきました教授はじめ医局員の皆様に深く感謝いたします。

文責 黒江