直島セミナー終了報告

8月26日(土)、27日(日)の2日間、直島(香川県)のベネッセハウスにて麻酔・集中治療セミナーが開催されました。2017年度のテーマは「呼吸」。関連病院を含めた全国各地からたくさんの先生方にご参加いただき、大変盛況な会となりました。直島セミナーの様子を当日の写真とともに振り返ってみたいと思います。

直島セミナーは前日から始まっています!今年も例年同様岡山大学病院を見学していただいた後は、当科御用達のお店で美味しいお肉をいただきました。なんと、講師の長坂先生、大嶽先生も参加いただきました。お酒もはいり和やかな雰囲気の前夜祭となりました。

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いよいよ直島セミナー1日目です。朝早くから続々と参加される先生方が集合され、直島に向けて出発です!毎年直島セミナーといえばうだるような暑さとなることが多いですが、宇野港から直島までのフェリーでは小雨も止み、この季節では珍しく過ごしやすい天気となりました。

毎年お世話になっているベネッセハウスに到着後は、森松先生より開会のご挨拶をいただきました。今年度の全体とりまとめは松崎先生です。

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挨拶のあと、早速講義の始まりです。
まずは松岡先生から、「麻酔が呼吸に及ぼす影響」について、呼吸生理の基本的なところから、普段我々が使用している麻酔薬による影響についてわかりやすく講義していただきました。

続いては鈴木先生。「麻酔中の人工呼吸管理」について、最新の知見を示しながら教えてくださいました。先生のご専門である酸素療法についてもわかりやすく講義いただき、改めて普段の麻酔の呼吸管理について考えるきっかけとなりました。

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午前中最後の講義では、小坂先生と廣井先生よりケースシナリオを提示して頂きました。気管支痙攣や喉頭痙攣のような、経験したくないけれども遭遇しうる症例を、対処法も含めて学ぶことができました。個人的には、自身が麻酔した症例ということもあり、対応を追体験するように学習できました。

講義を終えて、ランチへ!参加者もスタッフも一緒になって美味しくいただきました。天気も回復傾向で、過ごしやすい気温となりました。レストランからの景色も最高でした。

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午後の部は、例年とは異なり、ORION会議、トレーニングセミナー、自由行動と、それぞれのグループに分かれてのセッションとなりました。

ORION会議では、当科が関連する多施設参加中の研究報告などを行いました。これからの臨床研究について、各施設から集まっていただいた先生方と貴重な意見交換を行うことができました。

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トレーニングセミナーでは経口挿管、エコーガイド下中心静脈穿刺などのシミュレーションブースを設置し、参加者みなさんに体験していただきました。実践に近い感覚で手技を行うことができたのではないでしょうか。

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自由行動では直島を象徴するアート作品の散策や美術館の見学、海岸線の散歩・ランニングなど、皆それぞれ思い思いに、有意義な時を過ごされていました。

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17:30より集合して、特別講演の始まりです。特別講演Iは、聖路加病院麻酔科の長坂先生をお招きして、「女医が長期に留学するということ」というテーマでご講演いただきました。大変な努力とご苦労をされているにもかかわらずそれを感じさせないような穏やかな話しぶりで、先生ご自身のお人柄がにじみ出ているように感じられました。終了後は会場全体が感動に包まれているようなご講演でした。

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レストランへ移動して、夕食です!ここからは少しお酒も入り、より参加者とスタッフが打ち解けて、いろんな話をすることができました。今年度も直島セミナー開催が花火大会と重なったため、贅沢にもベネッセハウスの目の前に打ち上がる花火を間近で見ることができました。

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講義室に戻ると、夜の部ということで部屋の中がガラッと配置換えされており、ワイン片手に特別講演IIが始まりました。昭和大学病院の麻酔科大嶽教授をお招きして、「麻酔専門医制度」についてお話しいただきました。先生のご専門であるMBOについてもわかりやすく教えていただきました。先生のこれまで歩んでこられた経歴についても大変興味深く拝聴することができ、改めて出会いというものは貴重だと強く感じました。

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そして、毎年恒例のワインパーティー!今年の司会は、森松先生曰く岡大が誇るエンターテイナーのお二人、谷口先生と新先生です。

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参加者はチームごとに別れて、美味しいワインを飲みながらクイズ対決をしました。おもしろい問題から専門医試験の問題まで幅広く出題されました。長坂先生、大嶽先生にもご自身に関するクイズに参加していただきました。見事優勝したチームには、森松先生から商品が授与されました。

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この後も、2次会、3次会と楽しい会は続きます。お酒片手に会話も弾み、直島セミナー1日目は終了しました。

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2日目も晴天に恵まれ、会場からは瀬戸内海の穏やかな海を臨むことができました。

2日目最初の講義は、森松先生のJournal Club。ICUで遭遇することも多い、Sepsisのアンギオテンシンに関する海外論文を紹介していただきました。

今年のハンズオンは「エコーガイド下神経ブロック・経肺圧・気管支鏡下挿管」をテーマに、3つのブースに分かれ、それぞれ実際に手を動かしながらの講義です。

エコーガイド下神経ブロックでは腕神経叢ブロック、腹横筋膜面ブロック、坐骨神経ブロックに分かれ、さらに少人数でのレクチャーとなりました。エコープローブを手に真剣な眼差しの参加者が印象的でした。

経肺圧のブースは清水先生が担当です。経肺圧は、言葉は知っていたもののそれを臨床に活用することが今一歩できずにいましたが、改めて知識が整理され、明日からの呼吸器設定にすぐにでも生かしたいと強く感じるようなセミナーでした。

気管支鏡下挿管のブースでは、ラリンジアルマスクを挿入した上で、気管支鏡を用いての挿管や、ファイバーガイド下の経鼻挿管の練習を行いました。手技の流れを改めて確認することができました。またシミュレーターの頸部後屈の角度を変えてファイバーをトライしてみたりすることで、普段の挿管の体位などに関しても知見が深まったように感じました。

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2日間にわたる直島セミナーも全体の記念撮影を終えて、無事に幕を閉じました。

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今年も多くの参加者を迎え、諸先生方による講義やワインパーティーなど楽しくて勉強になる充実した時間を過ごすことができました。ゲストの先生方、スタッフ、そして何よりも参加者の皆様と作り上げた素晴らしい会となりました。
来年も楽しみです!
文責(杉原・久保)