「周術期における体幹末梢神経ブロックが術後鎮痛に与える影響
・・当院における後方視的評価・・」へご協力のお願い

当院において手術の際の鎮痛処置に神経ブロックを受けられた方およびそのご家族の方へ

研究機関名 岡山大学病院

研究責任者

岡山大学学術研究院 医歯薬学域 麻酔・蘇生学分野 谷西 秀紀
1)研究の背景および目的

近年の外科手術の進歩による低侵襲化と早期回復への流れ、またいわゆる血液の凝固を防ぐ薬を内服されている患者さんが増えてきたことで、手術の際に背中からの痛み止めの管(硬膜外麻酔)を使用せず、代わりの鎮痛方法として、ブロック注射(末梢神経ブロック)を用いることが増えてきました。最初は整形外科における四肢手術において普及し、ここ10年は腹横筋膜面ブロック、脊柱起立筋ブロックなど胸部や腹部(体幹部)の末梢神経ブロックが報告され、広まってきています。保険診療でも認められ、当院でもこれらの末梢神経ブロックを併用する症例が増えてきていますが、理論上は体の表面の鎮痛のみに有効とされ、従来行われてきた硬膜外麻酔の代替となりえるかコンセンサスを得るには至っていません。
本研究では、体幹部の末梢神経ブロックを行った患者さんの術後の痛みの程度が満足できるものであったかどうか調べることを目的とします。麻酔科医または外科医によって体幹部の末梢神経ブロックを行われた症例について、ブロックを行わなかった方と比較して良好な鎮痛効果を得られたか、また従来行われてきた硬膜外麻酔による術後鎮痛と比べて遜色ない鎮痛効果を得られたかを評価します。

2)研究対象者

2017年4月1日~2022年3月31日の間に岡山大学病院にて以下の予定手術を受けられた患者さんのうち、術前に大きな合併症をもたない(ASA 評価で1または2)方全員を研究対象とします。
対象となる手術:股関節置換(整形外科)、前立腺・副腎摘出、腎部分切除(以上泌尿器科)、婦人科腹腔鏡下手術、胸腔鏡下肺切除、乳腺外科手術。

3)研究期間

倫理委員会承認後~2023年3月31日

4)研究方法

当院において上記2)研究対象者 に記載した手術を受けられた方で、研究者が診療情報から手術・麻酔に関するデータ、術後鎮痛の程度、術後鎮痛処置に伴う副作用と合併症、術後の回復の程度および術後遷延する痛みについてカルテ情報を抽出します。これらのデータをもとに、体幹部の末梢神経ブロックにて術後鎮痛受けられた方がそれ以外の方法で術後鎮痛を受けられた方に比べて適切かつ良好な鎮痛を得られているかどうか評価します。

5)使用する情報

この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などあなたを直ちに特定できる情報は削除します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

  1. 患者基本情報:年齢、性別、身長、体重、診断名、手術術式
  2. 手術情報:手術年月日、全身麻酔方法、手術時間、麻酔時間、周術期鎮痛方法(硬膜外麻酔、体幹末梢神経ブロック、静脈内オピオイド投与)、術中鎮痛薬使用量、担当麻酔医(職位のみ)、鎮痛手技に伴う合併症の有無とあった場合はその内容
  3. 術後鎮痛情報:術後鎮痛法、術後急性期NRS(術後第2病日まで)、鎮痛に伴う副作用および合併症(主に嘔気嘔吐、神経障害)、手術に伴う合併症、術後離床時期、飲水食事再開時期、退院時期(クリニカルパスとの相違の有無)
  4. 術後遷延痛の有無:術後半年後の創部の疼痛の有無(あればその疼痛の程度)、常時使用の鎮痛薬の有無
6)情報の保存、二次利用

この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学病院 入院棟3階 東ICU控室内で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。

7)研究計画書および個人情報の開示

あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。
この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(ご家族の方等も拒否を申し出ることが出来る場合があります。詳細については下記の連絡先にお問い合わせください。)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合など情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者さんに不利益が生じることはありません。

問い合わせ・連絡先

岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 麻酔・蘇生学分野

氏名
谷西 秀紀
電話
086-235-7327(平日:9時00分~16時00分)