「集中治療室における持続的腎代替療法開始前後の循環動態・体液バランスが患者予後に与える影響についての検討」へご協力のお願い

2018年5月1日~2021年3月31日の間に
岡山大学病院集中治療室において持続的腎代替療法を受けられた方へ

研究機関名 岡山大学病院 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

研究機関長

前田 嘉信
伊達 勲

研究責任者

岡山大学病院 麻酔科蘇生科 助教 小坂 順子

研究分担者

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学分野 大学院生 郭 豫晟
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学分野 大学院生 付 静雯

1. 研究の概要

1)研究の背景および目的

集中治療室に入室されるような血圧や脈拍などの循環動態が不安定な患者様で、尿量が減少したり身体中の老廃物を排泄できなくなるなどの腎臓機能低下を合併した場合には、通常の血液透析療法では安定した循環動態を維持することが困難であるため、比較的循環動態に影響を与えにくい持続的血液濾過や持続的血液透析などの持続的腎代替療法が用いられています。重症な患者様に対する輸液療法は循環動態の安定と腎臓の灌流圧を維持するために必要な治療法ですが、最近の研究では持続的腎代替療法を受けた患者様での過剰な水分は死亡の危険性を上昇させることが明らかになっており腎臓の虚血や多臓器不全を引き起こす可能性があるとされています。ところがその一方で、腎代替療法による除水により生存率が低下するという論文もあり、持続的腎代替療法を受ける患者様においての適切な体液バランスや体液コントロールの目標は定まっていません。そこで、集中治療室で持続的腎代替療法を施行された患者様において腎代替療法施行前後の循環動態や水分バランスが患者様の予後にどのように影響を与えるかについて検討します。

2)予想される医学上の貢献及び研究の意義

この研究により持続的腎代替療法使用により適切な体液バランスを目指すことが患者様の予後を改善する可能性を示すことができます。また、持続的腎代替療法は合併症発生の危険性やたくさんの医療資源を必要とする治療法であり、持続的腎代替療法の適切な使用により患者様の安全や満足度の向上、および医療費の削減につながると考えます。

2. 研究の方法

1)研究対象者

2018年5月1日〜2021年3月31日の間に岡山大学集中治療室で持続的腎代替療法を受けられた18歳以上の患者様約110名を研究対象とします。

2)研究期間

倫理委員会承認後〜2023年3月31日

3)研究方法

2018年5月1日〜2021年3月31日の間に当院集中治療室で持続的腎代替療法を受けられた方で、研究者が診療情報をもとに患者様の腎代替療法前後の水分バランスとその後の死亡率や腎機能改善などの予後に関する分析を行います。

4)使用する情報

この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

  • 患者基本情報:年齢、性別、診断名、手術名、合併症(高血圧、糖尿病、腎機能障害などの有無)
  • 集中治療室での治療内容に関する情報:バイタルデータ、血液生化学検査や血液ガス分析などの検査データ、輸液または輸血に関する情報、使用薬剤
  • 腎代替療法に関する情報
  • 腎代替療法施行後に関する情報:腎代替療法施行後の死亡率、集中治療室滞在期間、腎代替療法離脱率、28日以内の腎代替療法非施行期間
5)試料・情報の保存、二次利用

この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、臨床研究棟3階麻酔・蘇生学教室臨床研究事務局内の鍵付きキャビネットで保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。

6)研究計画書および個人情報の開示

あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。
この研究は氏名、生年月日などのあなたを研究の中止または終了後に特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの試料・情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(ご家族の方等も拒否を申し出ることが出来る場合があります。詳細については下記の連絡先にお問い合わせください。)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。

問い合わせ・連絡先

岡山大学病院 麻酔科蘇生科

氏名
小坂 順子
電話
086-235-7778(平日:9時00分~17時00分)