「小児心室中隔欠損症患者における術前Qp/Qsと脳局所酸素飽和度の関係」へご協力のお願い

2010年1月1日~2017年12月31日の間に当院において
心室中隔欠損閉鎖術を受けられた16歳未満の方で術前に心臓カテーテル検査を受けられた方

研究機関名 岡山大学病院

研究機関長

金澤 右

研究責任者

岡山大学大学院医歯薬総合研究科 麻酔蘇生学分野 教授 森松 博史

研究分担者

岡山大学病院 小児麻酔科 助教 金澤 伴幸

1. 研究の概要

1)研究の背景および目的

近赤外線を用いて脳局所酸素飽和度(rSO2)の測定を測定することができます。心臓血管外科手術においては合併症として脳障害が挙げられるため手術中のモニタリングとして広く活用されている。rSO2は約7割が静脈血であり、これは首の大きな静脈(頸静脈)の血酸素飽和度と似通っています。また先天性心疾患においてrSO2が心拍出量と関係することが知られています。心室中隔欠損症(VSD)において、術後のrSO2が術前と比較し有意に増加することが示されていますが、術前のrSO2と肺体血流比(Qp/Qs、肺体血流比とは、右心室から拍出される血液と左心室から拍出される血液量の比で通常右心室から流れ出た血液は肺を通ってから左心室へ還流して左心室から全身へ流れ出るため1:1であるがVSDでは右心室と左心室の間に穴があり左心室から右心室へも血液が流れるため1:1を上回る)の関係については不明である。本研究では、小児心室中隔欠損症患者の術前のQp/QsとrSO2の関係を過去の記録を用いて検討します。対象は15歳未満の小児における心室中隔欠損症患者とし、手術前の心臓カテーテル検査で測定されたQp/Qsと麻酔導入後のrSO2を比較し両者に相関があるかを検討します。

2)予想される医学上の貢献及び研究の意義

肺体血流比の定義からQp/Qsは高くなるほどVSDを介して左心室から右心室へのシャント量が増えていることを意味します。これは左心室から全身の臓器に拍出される体血流の低下に繋がると考えられますがQp/QsとrSO2に相関があることが証明されれば侵襲的な検査である心臓カテーテル検査によりQp/Qsを測定しなくても非侵襲的なモニター(前額部に粘着シートのついた測定センサーを貼り付けるのみで測定可能)であるrSO2を用いて左心室からの拍出量を推定することができるようになるかもしれない。

2. 研究の方法

1)研究対象者

2010年1月1日~2017年12月31日の間に岡山大学病院において心室中隔欠損閉鎖術を受けた患者のうち術前に心臓カテーテル検査を受けた80名を研究対象とします。

2)研究期間

倫理委員会承認後~2022年12月31日

3)研究方法

2010年1月1日~2017年12月31日の間に当院において心室中隔欠損閉鎖術を受けられた16歳未満の方の中で、術前に心臓カテーテル検査を受けた方を抽出し術前Qp/Qsと術中rSO2の関係の分析を行い、両者に相関があるかを調べます。

4)使用する情報

この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

  1. 患者基本情報:年齢、性別、診断名、身長、体重、施行手術名
  2. 術前心臓カテーテル検査結果(Qp/Qs、CO、SaO2、SvO2)
  3. 術中情報(rSO2、血圧、心拍数、SpO2、Hb)
5)研究計画書および個人情報の開示

あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
また、この研究における個人情報の開示は、行いません。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。
この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。

この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2021年3月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。

問い合わせ・連絡先

岡山大学病院 小児麻酔科

氏名
金澤伴幸
電話
086-235-7778(平日:8時00分~17時00分)