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2017.01.19 お知らせ

JAMA Clinical Evidence Synopsis
Associations of Antifungal Treatments With Prevention of Fungal InfectioninCritically Ill PatientsWithout Neutropenia

[http://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2598246]

Introduction
重症患者における深在性真菌症は大きな問題である。このJAMA Clinical Evidence Synopsis ではコックランレヴューの結果を要約する。重症患者において深在性真菌症の診断がつく前に予防的に抗真菌薬を投与することと死亡率との関係を見たものとまとめ、好中球減少のない患者での抗真菌薬予防投与の効果を評価する。

Summary of Findings
予防的投与では死亡率は274/1186 (23.1%) for antifungal treatment vs 290/1188 patients (24.4%) for placebo or no treatment; risk ratio [RR], 0.93 [95% CI, 0.79-1.09], P = .36)で有意差無し。
深在性真菌症の発症は57/1009 patients [5.6%] for antifungal treatment vs 105/1015 patients [10.3%] for placebo or no treatment; RR,0.57 [95% CI,0.39-0.83],P = .003)で予防的投与群で減少傾向。

Discussion
深在性真菌症の確定診断前に抗真菌薬を投与することは死亡率に影響はなかったが、深在性真菌症の発症は減らした。

Limitations
全ての抗真菌薬が使われているわけではない。ほとんどの研究ではフルコナゾールが使われている。

Comparison of Findings With Current Practice Guidelines
アメリカやヨーロッパのガイドラインでは抗真菌薬の予防的投与をハイリスク患者は推奨している。しかし今回の検討はそれを部分的にしかサポートしない。

Areas in Need of Future Study
より質の高いエビデンスが特にあまり研究されていない薬剤に関して必要である。
また予防的投与による薬剤耐性真菌症の発生も今後の重要な研究テーマである。

JAMAの新しいタイプの記事ですね。まあ誰でも抗真菌薬投与にはならないですよね。