17th MOMO seminar

2022.01.21 お知らせ

第17回 MOMOセミナー開催報告書 (2022年1月21日(金) 19時~)

文責: 山﨑 友輔 (福山市民病院 麻酔科)

 

・2022年1月21日(金)の19時からZOOM meeting上で、第17回 MOMOセミナーを開催しました。今回は症例提示と麻酔科専門医試験口頭試問勉強会を実施しました。

 

① 症例提示 (『麻酔中のアナフィラキシーについて』 ケースプレゼンター: 山﨑 フィードバック: 森松教授)

・今回は私の施設で実際に経験した、全身麻酔中のアナフィラキシーに関して症例を提示させていただきました。3症例提示しましたが、アナフィラキシーの発症タイミング (導入中/術中/抜管前)がそれぞれ異なり、アナフィラキシーに対する治療や手術続行の可否を含めた発症後の対応も異なっていました。

森松教授は日本麻酔科学会のアナフィラキシーのワーキンググループ長を務めていらっしゃいますが、改めて診療のポイントを解説していただきました。また参加者からは以下の意見があがりました。

 

・麻酔中のアナフィラキシーは実際に報告されている数よりも多いのではないか。(麻酔偶発症例調査では10万件あたり4.4件程度であるが、アナフィラキシーの経験がある先生は多い印象でした。)

・麻酔中のアナフィラキシーの診断は、患者の訴えが取れないことや麻酔薬による循環抑制等で判断が決して容易ではないが、術中の不安定な循環動態はアナフィラキシーを考慮する習慣が大切。特に皮膚所見、顔面等、覆布の下で確認できる部位は積極的に確認する。

・補助診断として、血中ヒスタミン/トリプターゼの採血は重要。2nd アタックが起きないか、術後の経過観察も重要。

・麻酔科医はアナフィラキシーの治療も大切だが、同時に手術続行の可否を含めた、コマンダーとしての役割が求められる。

 

② 麻酔科専門医試験口頭試問勉強会 (参加者一同)

・第14回MOMOセミナーの際に、参加者一同で麻酔科学会から公開されている口頭試問の過去問を題材に勉強会を実施しました。前回企画が好評であり、今回もまた参加者一同で順に回答する形式で、口頭試問を吟味しました。麻酔学会Hpには様々なガイドラインが公開されていますが、改めて麻酔科医としてそれぞれのガイドラインで記載されている内容は熟知し、適切に対応できる必要があると認識させられました。教授からは講義として呼吸グラフィックの見方等を指導していただきました。

 

③ デブリーフィング (参加者一同)

・MOMOセミナー終了後は参加者一同でデブリーフィングを行い、日々の診療での疑問点や近況を報告しました。MOMOセミナーを通して、実際に同じ職場で働いたことがなくても、様々な学年の先生方と交流できます。日々の診療ではどうしても独りよがりになってしまう部分があります。セミナーを通して、他施設の先生方からはいつも良い刺激をいただいております。