MOMO seminar 14th(報告書追加)

2021.10.17 お知らせ

参加者:6名

症例報告:山﨑先生

特別講義:森松

第14回 MOMOセミナー開催報告書 (2021年10月15日(金) 19時~)

文責: 山﨑 友輔 (福山市民病院 麻酔科)

 

・2021年10月15日(金)の19時からZOOM meeting上で、第14回 MOMOセミナーを開催しました。今回も関連病院から多くの麻酔科専攻医の先生方にご参加いただきました。今回は恒例の症例提示に加えて、麻酔科専門医試験前の時期でもあり、参加者で麻酔科専門医試験の口頭試問勉強会を行いました。以下はそれぞれの概要です。

 

① 症例提示 (『悪性高熱症について』 ケースプレゼンター: 山﨑 フィードバック: 森松教授)

・今回は悪性高熱症についての症例提示を行いました。症例は腹腔鏡手術中に発症した、悪性高熱症の一症例でした。本症例ではEtCO2の上昇が初発症状になったもので、当初は皮下気腫を疑っていたが、遅れて体温が急上昇したことで悪性高熱症の診断に至ったものでした。EtCO2の上昇は腹腔鏡手術の合併症でもあり、悪性高熱症の初発症状が腹腔鏡手術の合併症と似ることから、腹腔鏡手術では悪性高熱症の診断が困難になる可能性が過去の症例報告でも述べられています。

悪性高熱症は麻酔科医なら誰しもが知っている有名な合併症ですが、発症率が非常に稀であることから、実際に経験したことがある麻酔科医は少数です。そのため治療方法(ダントロレンの使用方法や、原因薬剤の中止・変更、麻酔器・回路の取り替えなど)等も、熟知しておかないとすぐには対応できないものです。

今回は本症例を通して、悪性高熱症の診断や治療方針等を改めて学習しました。使用する吸入麻酔薬の種類によって悪性高熱症の発症時間が異なること、悪性高熱症が実際に起きた際にどのように外科医や周囲のスタッフとコミュニケーションをとるかなどの議論がありました。

 

② 麻酔科専門医試験口頭試問勉強会 (参加者一同)

・今回はjournal clubの代わりに、麻酔科専門医試験口頭試問勉強会を実施しました。麻酔科学会より公開されている、口頭試問の過去問を題材に参加者一同で勉強しました。設問に対して、参加者で順に回答を行ない、皆で検討しました。

口頭試問は実際の臨床の場面を想定した症例形式の問題であり、術前の患者評価・麻酔計画から術中の麻酔管理、術後管理と一連の周術期に関して、多岐にわたる知識が問われます。実際に同じ症例・設問でも参加者の中で異なる見解もありました。

その中で麻酔科専門医試験の口頭試問に際しては、やはり日々の症例が大切なのだと実感しました。日々の症例で術中の麻酔管理だけでなく、術前のリスク評価や術後の集中治療室での管理等をしっかりと学習する必要があります。また術中合併症のIC等を想定した設問もあり、私自身、普段の術前外来や集中治療室での診察時等、患者様とコミュニケーションをとる場面での自分の説明・態度等を改めて見直していこうと思いました。