Journal Club 2017.08.09

2017.08.09 お知らせ

Relationship between Intraoperative Hypotension, Defined by Either Reduction from Baseline or Absolute Thresholds, and Acute Kidney and Myocardial Injury
after Noncardiac Surgery
A Retrospective Cohort Analysis
Salmasi V, Maheshwari K, Yang D, Mascha EJ, Singh A, Sessler DI, et al. Anesthesiology [Internet]. 2017 Jan;126(1):47?65. Available from: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27792044

Background
低血圧が腎傷害や心筋障害を引き起こすことはよく知られている。
しかし低血圧の定義は様々で、一般的には術前値から20%の低下を使うことが多い。

Hypothesis and Objective
非心臓手術における術後腎傷害と心筋障害と術中の絶対的および相対的低血圧の関係を調べる。

Methods
retrospective cohort study.
2005-2014の十年間にCleveland Clinicで行われた非心臓手術
Inclusion criteria
2005-2014の十年間にCleveland Clinicで行われた非心臓手術
術前と術後7日以内にクレアチニンの測定がの残っているもの
術前の6ヶ月以内の血圧が残っているもの
Exclusion criteria
慢性腎障害(術前eGFR<60 ml/1.73m2) 泌尿器科的尿管閉塞解除術、腎移植 60分以内の手術 連続する10分以上血圧などの記録がないもの Study protocol and intervention Primary and secondary endpoint 1.術後心筋障害はトロポニンTまたはCKMBが正常値以上に上昇したもの。TpTやCKMBの測定がないものは心筋障害無しと扱う。 2.術前と術後7日目までの最大値を比較。AKIN分類で1.5倍または0.3mg/dLの上昇でAKIあり。 Results 164,514名から57,315名が適合。 心筋障害が3.1%、AKIが5.6%。 MAP < 65 mmHgが13分以上続いた人は有意に心筋障害や腎傷害が多い。 相対値(<20%)は絶対値と比較して有効性ない。 Conclusion 平均血圧65mmHg以下は心筋障害や腎傷害と関連している。 相対値は絶対値と比べてメリットはない。 Strength of the study 数が多い。 解析が精密。 Limitation of the study 後ろ向き研究。 General Discussion 術中低血圧に関する後ろ向き研究ですが、10年間の患者で5万人を越えるnです。 結局平均血圧65mmHg以下が悪くて、術前値や術前の20%以上の低下はあまり有効ではありませんでした。 筆者らは術中の血圧ターゲットはMAP < 65 mmHgで充分という論調です。 心筋障害やAKIの定義がこれでいいのか?前向き研究が必要ではありますが、術中の低血圧をもう少し見直してみる必要があるかも知れません。 ストレスフリーと低血圧予防の2点を両立する必要がありますかね?