Journal Club 2016.01.16

2016.01.16 お知らせ

ずいぶんと古い論文ですが・・・。
今年はちゃんと更新するのが目標です。

High-Flow Oxygen through Nasal Cannula in Acute Hypoxemic Respiratory Failure
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25981908

N Engl J Med. 2015 Jun 4;372(23):2185-96. doi: 10.1056/NEJMoa1503326. Epub 2015 May 17.

フランスとベルギーの23施設で行われたRCT。18歳以上のICU患者が対象。
選択基準は
呼吸回数25回以上、P/F ratio < 300 on 10L/min酸素が15分以上持続、PaCO2が45mmHgを越えない、慢性呼吸不全がない 除外基準は PaCO2が45 mmHg以上、喘息や慢性呼吸不全の急性増悪、心原性肺水腫、重症の好中球減少、循環不全、血管作動薬の使用、GCS < 12、NIVの禁忌、緊急挿管が必要な患者、挿管しないという意思表示あり、同意が得られない人 患者はHigh Flow Oxygen、Standard oxygen therapy、noninvasive ventilationの3群に1:1:1で割り付けされた。 Standard Therapy: non rebreathing mask 10L/minでSpO2 > 92%
High flow oxygen therapy: 100%, 50L/min. SpO2 > 92%
NIV: Face mask, ICU ventilator, Pressure supportでTV 7-10 ml/kg, PEEP 2 to 10 cmH2O, SpO2 > 92%, 一日8時間以上を2日間は継続
一次評価項目:28日以内の再挿管
挿管の基準:循環不安定、意識障害、呼吸不全の悪化(呼吸回数>40,呼吸負荷の軽減がない、気道分泌物の増加、pH < 7.35のアシドーシス、SpO2 < 90%が5分以上継続。 二次評価項目:ICU死亡率、90日死亡率、人工呼吸フリー日数(入室から28日目までの) 結果 94名がStandard oxygen therapy 106名がHigh flow oxygen therapy 110名がNIV 肺炎が64%両側浸潤影が79%。 評価項目の結果 挿管率はHFNCで38%、通常治療で47%、NIVで50%。(有意差無し) ICU死亡率と90日死亡率は有意差あり 通常治療のHazard Ratio 2.01 (1.01 to 3.99)to HFNC。 NIVはHR 2.50 (1.31 to 4.78) to HFNC。 サブグループ解析では、P/F ratio < 200のグループでよりHFNCの挿管率が外の2群に対して有意に低かった。 結論 急性の低酸素性呼吸不全の患者に対する酸素療法において、HFNCは通常のマスクやNIVと比較して死亡率を改善した。しかしながら一次評価項目の挿管率には差がなかったが・・・。